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【特集】不動産のプロに聞いた!タイプ別住まい探しのコツ

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タイプ別の予算感を押さえよう!

「3月に入り、新規問い合わせが佳境」という忙しいなか、STARTS香港の破入英彰さんには、「駐在単身、駐在ファミリー」「エリア別」で考えるべき予算感について伺いました。

駐在員ファミリーと単身者の予算感

香港の駐在員向け住宅予算は単身者とファミリーで大きく異なり、エリア選びに影響します。単身者の予算は2万~2万5千香港ドルが下限で、単身用住居の供給も、尖沙咀は豊富。香港島だと3万~3万5千ドルがスタートとなりますが、勤務地やもともと外国人が受け入れられやすい土地柄も含め、金融関係者は香港島を好む傾向です。

ファミリー帯同の場合、予算は3万5千~4万香港ドルからで、最近は4万超えも。紅磡は買い物や塾が便利で、北角は新しい物件と海沿いの住環境が魅力です。九龍も依然人気があり、あまり自然に近いとはいえない環境ですが、小学校高学年から中学生など、お子さんがある程度大きくなった家庭なら、利便性の面から住みやすいといいます。ただし、家賃は上昇中です。

コストを抑える方向なら、火炭など、中心地から少し離れたエリアは物件が豊富です。啟德はまさにいま開発中ですが、賃貸物件として出しているオーナーはまだ少ないでしょう。

予算4万5千~5万なら西湾河やクオリーベイも候補に。子ども連れ家庭は日本人学校のバス停を考慮し、紅磡や北角を選ぶことが多いですが、インターナショナルスクールに通う家庭は、住居のエリア選択が広がります。

入居時のアドバイス

南国気候特有のトラブルは意識して。まず、入居時にはエアコンの配管清掃をオーナーに依頼し、水漏れ防止のため、こまめにエアコンのフィルター掃除をすること。また、水回りや排水、防水が弱い場合がおおいにあるので、生活中に気になる点があれば早めに不動産会社やオーナーに報告を。放置すると退去時のトラブルで保証金が戻らないなどのリスクがあります。入居後のメンテナンスとこまめな報告がトラブル回避の鍵です。

サービスアパートメントについて

香港のサービスアパートメントは駐在員、特に単身者に人気で、予算はエリアや物件により異なりますが、尖沙咀の「ゲートウェイ」や「K11」では4万5千~5万5千香港ドルが相場。「ローズウッド」は5万5千ドル以上とやや高額で、全体的に賃料は上昇傾向。大陸からの富裕層需要が価格を押し上げている影響が大きいです。

メリットとしては、掃除サービスや鍵の紛失時といった非常時も受付対応があり、家事・生活面のフルサポートが得られること。異動の多い単身者には便利さが魅力になるでしょう。デメリットは部屋が狭く、キッチンや収納などのファシリティが最低限な点でしょう。

STARTS香港の基本情報

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この記事を書いた人

香港大好き20余年。マラソン超遅ランナー

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