【第31回】夏は要注意!香港の野生動物トラブルを防ぐ「境界線」の守り方
香港の魅力は、近代的な摩天楼のすぐ裏手に豊かな大自然が広がっていることです。しかし、気温が上がりアウトドア活動が活発になるこの時期、実は野生動物たちの行動もピークを迎えます。
近年、市街地や住宅街への出没トラブルが急増している香港。今回は、特に遭遇しやすい「3大野生動物」の対策と、居住区に寄せ付けないための注意点をお届けします。香港の「3大野生動物」とその対策
香港の「3大野生動物」とその対策
時に100kgを超える巨体でゴミ箱を漁る姿が目撃されます。基本は臆病ですが突進力があり、牙による大怪我のリスクがあります。特にウリ坊(子イノシシ)の近くには、神経質になった母イノシシが潜んでいるため、決して近づかず静かにその場を離れてください。
非常に賢く、人間の食べ物の味を覚えています。サルと「目を合わせない」のが鉄則です(視線を合わせることはケンカの合図になります)。また、レジ袋の「カサカサ音」を標的にするため、サルの前では袋をバッグに隠しましょう。
草むらやエアコン室外機の裏などに潜みます。踏みつけない限り襲ってくることは稀なので、1メートル以上の距離を保ち、通り過ぎるのを待ちましょう。


敷地や家庭に寄せ付けない「環境防犯」
セキュリティの基本は「侵入させない環境づくり」です。
- 「餌場」を作らない(最重要) 屋外のゴミ箱は必ず蓋がロックできるものを使用し、バーベキューの残りかすやペットの食べ残しを放置しないでください。
- 侵入経路の遮断 ベランダや窓の隙間、排水口は細目のネットやフェンスで補強し、ガードを固めましょう。
無断の餌付けは厳罰です 香港の法律により、野生動物への餌付けは全面的に禁止されています。
違反した場合、定額5,000HKDの罰金、最高で10万HKDの罰金および禁錮1年が科される可能性があります。
万が一の緊急連絡先
- 一般的な出没・生活への実害: 1823(政府コールセンター経由で漁護署が対応)
- 目の前にいて、人身安全が脅かされている場合: 999(警察。※蛇の駆除も警察が専門の「蛇王」を手配します)
人間と野生動物の距離が近い香港だからこそ、「近づかない・刺激しない・餌を与えない」の3原則を守り、安全なシーズンを過ごしましょう。
Mr. イワミ野生動物とは距離を保つことが大切です!
まとめ
- 夏は野生動物の出没が増加
- イノシシは危険、子連れに注意
- サルは目を合わせず食べ物隠す
- 毒蛇は距離を保ち静かに回避
- ゴミや餌場を作らず環境防犯
- 緊急時は1823や999へ連絡
<著者プロフィール>
Mr. イワミ
香港とアジアの文化に携わりながら、警備のプロとしてリスクを未然に防ぎ安全を守る仕事をしています。
仕事の合間には街を歩いて香港の環境と状況を観察するのが楽しいです。















